「THE DIRECTORS FILE2014-1」@新宿武蔵野館

大学の先輩で映画監督として御活躍中の、戸田彬弘監督の映画を観に行ってまいりました。( ´ ▽ ` )ノ

今回、3人の監督の映画を拝見したのですが、ストーリーも色も違い、それぞれ、感じさせられるコトが異なり、私自身、作品を創る上での勉強にもなりました。

戸田監督の
「この音が聴こえているか」は、独特な空気感と詩的かつ演劇的でメッセージ性がありとても印象深かったです。
映画では観ることのないような作風でした。

あまり口には出さないけれど、私もふとした時、「生死」について考えることがあります。いつ何が起こるかわからない人生。人は狭間で生きているということを考えます。
だから、すごく共感する部分があり、私もそういうことをストーリー性のある舞台作品を創る際、とりいれていたり、考えていることでもあるので、同じようなことを今回の映画で題材にされていたので、そのことを戸田監督流に映像化されると、こうなるんだ〜!という風に感じ、興味深く観させて頂きました。

生きているとはなんなのか、この世からいなくなるとはなんなのか。
繊細に温かく、一つ一つの言葉を大事に選び抜いて創られておられました。
触れることができるということ、体温を感じること、会話ができる、空気が吸えること、見える、味わえる、聞こえる…五感、六感…身体が存在するということ。

とても大切な人や生き物を失った時、小さな生き物や植物でさえ、ものすごく愛おしく感じることがあります。

それを伝えようと撮影されたかは定かではありませんが、私には映像から溢れ伝わってきました。

アフタートークで、キャストの方が、「この作品を理解し難い、嫌だなぁと感じる人がいるかもしれない。」と、おっしゃっていました。確かにそうかもしれない。
それぞれの、体験、感情によって、耐えられない人もいるかもしれない、でも逆に救われる人もいるんじゃないか、と、私は思いました。
その部分を作品にするということ、しようとする、伝えたいということを私は素晴らしいと思いましたし、私も伝えたい、生きる上で考えたいことなので、とても共感させて頂きました。

また、これまで、今現在も、多くの方の演技指導等をされているだけあり、映画館には戸田監督の教え子の俳優さんや女優さんと思われる方がたくさん来られていました。
大学時代からずっと監督として、続けられているだけあって、今こうして、立ち見の超満員の劇場で映画が公開されているのを観て素晴らしいなぁと思うと同時に、変わらずずっと続けられている姿に刺激を頂きました。

これからのより一層の御活躍をお祈りしつつ、私も継続して活動していこうと思いました。

ありがとうございました。(*^^*)

ともあれ!あくまで〜!
これらは私の勝手な感想ですので、ご興味のある方は是非、それぞれの感性でいろんな見方で観てみて下さいね。そして感想聞かせて下さい。
それこそ、映画の、芸術の楽しみだと思います。

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10月10日(金)まで公開中。

【THE DIRECTORS FILE2014-1】

■「名も無き一篇」
監督:藤井 道人
予告編

■「High Kick」
監督:原 廣利
予告編

■「この音が聴こえているか」
監督:戸田 彬弘
予告編

新宿武蔵野館

21時からレイトショー

料金:1500円(均一)